私の大きな楽しみの一つは、若者が成長していく姿を見ることです。
18歳前後で入社し、2年もすればがっしりとした体格になります。自信もついてきます。
入社3年目には技能検定の2級を受けます。5年目から8年目となり、本人が現場の責任者になりたい、会社もさせてみたい者には、
富士教育センターが実施する左官中級コースに派遣します。受講した若者を数年の内に職長に抜擢すると、殆どの者は苦労しながらも周辺の支援を得て職長職にのめり込むように馴染んでいきます。
そして、結婚し、子供を儲け、家を建て、若い部下を育てるようになるのを見るのは気持ちの良いものです。
学校生活においては居心地の悪かった者でも、左官技能者として、又職長として自らの活躍の場所を見つけ、花を咲かせた感がします。
若者を受け入れるために、寮を設け、炊事の者を雇い、毎年採用を続けています。
左官工事を優位な条件で取得し続けるには、
①基本的な戦力である技能者を多く抱え、工事受注は身の丈に合った量に抑えると共に
②数多くの得意先と取引が出来るようにすることが必要です。
“まかせて安心、使って便利”という評価を獲得することです。
社長職は厳しい時もありますが、周囲の協力を得ながら楽しませて貰っています。